2025/12/13

Spartathlon 2014 BP-0

スパルタスロンに向けて

★スパルタスロンへの思い!
15年前に初めてフルマラソンを完走した後、ウルトラ、超ウルトラマラソンの存在を知り、さらに世界で最も過酷な大会(当時)と言われている“スパルタスロン”のことを知った。が、フルの6倍の246㎞なんか走れるわけがないと思う程度で、ボクにとっては無縁の言わばオリンピックのような大会でしかなかった。そして、速さを競うランナーでなく、ゆっくりでもよいから長く楽しく距離をこなすジョガーを目指そうとウルトラへの思いが募りだした。もちろんマラソンはスピード競技で速く走らないと勝てないが、一般的にマラソンに挑戦すること自体が“強い志し”と“それなりの練習”が求められ、何も速く走らなくても制限時間内に完走すればその人にとっては他では味わえない感動があるはず。ボクが思うマラソンの勝者は、速さや距離で競って勝敗を決めるのではなく、走った人それぞれがいかに楽しく走れて、ゴールした時にどれだけ満足感や達成感を味わえたか、その度合いがたくさんあるランナーが勝者だと思う。無論、苦しい練習をしてサブスリーを達成したランナーも凄いが、例え3㎞のファミリーランでも家族全員で一緒に頑張ってゴールすれば誰にも負けないくらい感動があるかもしれないし、70や80歳になっても、走れる喜びを満面の笑みで走るランナーには誰も勝てないかもしれない。ゆっくりでも長く楽しく走れて、いつまででも笑顔で走り続けるランナーでいたい。そう思いながら、初めてウルトラマラソンに挑戦した丹後100㎞で完走でき、各地への遠征が始まった。100㎞以上の超ウルトラとして、富士五湖112㎞、萩往還140km、250km、小江戸大江戸203km、単独で東京(日本橋)から大阪(大阪狭山市)まで東海道57次600㎞、関スパ320㎞、沖縄本島一周330㎞を走った。そして、いつしかスパルタへの野望が目覚めていた。


★スパルタへ向けての試練
無論、スパルタの参加条件は、100kmを10時間半以内で完走すればクリアーするが、実力的には
サブテン、サブナインとも言われ、距離と速さが求められる世界屈指の大会だと再認識し、2年
計画で練習メニューを考えた。スパルタのコース(詳細は後述)の大きな難所は3つ、まずは、
①日中は気温30℃以上にもなり最初の80㎞の関門が9時間半と厳しく、そこで毎年半数近いラン
ナーがリタイアする。そして、②150㎞地点で深夜に1200mのサンガスの山越え、気温も1ケタに
下がる。さらに、③ラスト50㎞もの距離は日差しを遮るものがなく、歩くほどのきつい登りでもでもないアップダウンが繰り返され、体力も気力も根こそぎ奪い取られるようなロードをひたすら走る。これらの具体的な練習課題として、①スピード力アップ(8月炎天下の琵琶湖1周を計画、80㎞地点9時間以内)。②トレランによる脚の柔軟性と心肺機能の強化(六甲縦走、ダイトレ縦走での足慣らしと奥武蔵78㎞)。③ロードでの50㎞走で精神鍛錬(月間600㎞走り込み)と、今思えばそこまでやってどうする!と言われるのがオチだが、初めての大会への意気込みとしてはこれでも不安だった。

コース概要
アテネの名所パルテノン神殿のふもとを朝7時にスタート。アテネ市街地を抜けて27㎞あたりか
らエーゲ海沿いを走り、コリントス運河(78.5㎞)を渡る。その後、田舎道に入りブドウやオリ
ーブ畑の中を走り、いくつかの村を通過すると100㎞過ぎたあたりから標高差351mの登り坂が続き
ネメア(124㎞)に。このあたりを前後に日が暮れだし深夜に標高差960mのサンガス(標高1200m)を登る。そして夜明けごろに舗装路に入りテゲア(195㎞)に到着。ラスト50㎞は容赦ない日中の暑さの中、ランナーにとっては嫌~ななだらかで長い上り下りを繰り返しスパルタへ向かう。ゴールはスパルタ市のシンボル「レオニダス王像」の足にタッチした時がゴールタイムとなる。日中の気温は30℃以上、夜は5℃まで下がる。これまでの完走率は30~40%。
コース地図 http://www.spartathlon.gr/race-map.html

準備
74ヶ所あるエイドステーションのどこにでも、あらかじめ自分の補給食や備品を置くことがで
きる。今回初参加なので、どのように準備すればよいかわからなかったが、Y子さんからアド
バイスをいただき、約20㎞を目安に、OS-1やサプリ類、捕食となるもの(SoyJoyやおかゆなど
)、また、その時の状況で食べたいものが選べるようにソルト系(おかきや干し梅など)と、
スイーツ系(チョコやクッキーなど)を1~2品づつ、食べなくて捨ててもよいと判断して袋詰
めした。

ドロップリスト
CP4   19.5 km OS-1ゼリー、SoyJoy、BCAA、柿ピー、グラノーラクッキー、干し梅
CP10 38.8 km OS-1ゼリー、梅がゆ、CCD、ミックスジュース、干し梅
CP17 60.9 km OS-1ゼリー、SoyJoy、BCAA、柿ピー、ぬれおかき、チョコ、干し梅、ガリガリ
君瞬間冷却剤
CP22 80.0 km レトルトカレー、CCD、豆乳、チョコバー、おかき、干し梅
CP29 102.1 km バックパック、ヘッドライト、手袋、梅がゆ、CCD、チョコバー、干し梅
CP35 123.3 km OS-1ゼリー、SoyJoy、CCD,、赤飯レトルト、チョコ、干し梅
CP43 148.3 km 卵がゆレトルト、CCD,、柿ピー、グラノーラクッキー、サプリ、干し梅
CP52 171.5 km ぬれおかき、CCD,、柿ピー、ミックスジュース、チョコ、干し梅
CP60 195.3 km レトルトカレー、SoyJoy、CCD、チョコ、グラノーラクッキー、干し梅、ヒヤロ
ン(瞬間冷却剤)
CP65 212.3 km OS-1ゼリー、梅がゆ、BCAA,、ハッピーターン、干し梅
CP70 231.4 km AminoVitalゼリー、SoyJoy、柿ピー、グラノーラクッキー、チョコ、干し梅
CP74 244.4 km 寄せ書き日の丸+ギリシャ国旗、チョコ、干し梅、袋菓子(子供たち向け)




好みのエイドにドロップした一覧























いよいよアテネに向けて出発

9月23日 21時に関空集合。今回で連続10回目の完走を目指す“Y子さん”を団長に、その一番弟子の“トヨマン”、時間があれば一人で山籠もりする山の女王“今○さん”の4名で出発。

関空23時発のカタール航空でドーハ経由で、 アテネには次の日の昼12時過ぎに到着予定。


乗り継ぎ時間を含めて約20時間ほどかかる。なんといってもギリシャは初めてなので、パルテノン神殿やエーゲ海、コリントス運河など楽しみも多いが、まずは完走!。絶対完走!。No Goal! No Home!(ゴールしなければ帰ってくるな!)と、練習仲間からきつ~い激励を受けて来たので、なんとしてもゴールしなければ・・・、それどころか80㎞の関門で引っかかったら目も当てられない!


初めて乗るカタール国営航空でまずは経由地ドーハへ。


10時間のフライトで現地時間の深夜にドーハに到着、
ここで約4時間の乗り継ぎ時間があり、さらにアテネへ向かう。
ドーハで東京から到着したジョイナーさんはじめ著名なランナーの皆さんと合流。

空港内のカフェバーで名だたる方々のラン談義が耳に入ってくる~「この前の××はどうやった?」「ま、何とか8時間は切れました!」なっなに??ウルトラの話か?サブ8?「△△でやっと30分切れました!」えっそれって、まさかサブ2.5?そんな会話が交わされ、つくづくここに来ている皆さんはレベルが違うと思い知らされる。もちろんそれなりの条件をクリアーしてエントリーできたわけだが、それにしてもレベルが高い!やはりスパルタは国内の超ウルトラを完走したくらいでは厳しい。でも、ここまで来たからには、そんなレベルでないボクが完走してみせると意欲が沸き立った。

アテネ空港に到着

予定通り昼12時過ぎにアテネに到着。空港の外にでたが、蒸し蒸しする暑さではなかったが、日差しはきつそうだった。

ここからバスで、日本事務局のランナーズ・ウェルネスが手配してくれたホテルへ向かい、大会の受付を行う。


アテネの宿泊先、Best Western Fenix Hotel。ここ数年、ここが日本人ランナーの定宿だったようだ。ここが受付会場なので日本人にとっては移動しなくていいので助かる。

 大会受付へ
さっそく受付に並び、健康診断書を提出をして、ゼッケン、身分証明書、大会Tシャツとキャップを受け取ると、一気にテンションが上がり同時に重圧感と焦燥感に襲われる。ただ、本番は明後日なので、明日一日コンディション調整をしてレースに臨むことになる。



受付を済ませホテル内でランチバイキングをとる。滞在中はホテル内で1日3食のバイキング料理が用意され、これも大会費用に含まれている。




その日のランチは、豚肉とジャガイモのソテー,白身魚フライ、カッテージチーズ入りサラダ、バターライス、パン、フルーツゼリーだった。











 
 
 

 
 
 







Spartathlon2014 BP-2


サンガスの山越え
CP22(80.0㎞)~CP52(171.5㎞)


★2014/9/26 前半からのつづき
  
初参加者にとっては洗礼とも言える最初の80㎞(制限9時間30分)を何とかクリアーしないと日本に帰れないと言う気持ちで、後先考えずに必死に走った。天候にも恵まれ例年の暑さではなく予想タイムよりも1時間早い8時間(現地時刻14:56)で到着したがGoalまでまだ3分の1のところ。まだこの先、夜に向かい第2の難関、標高1160mのサンガスの山越え(153~165㎞地点)が待ち受ける。

■ 14:56 CP22(80.0km)
日本から持参したカレーをパスタにかけて食べ、15分ほど休憩して15:11に出発


■ 15:30
これまでの幅の広い自動車道から風景も一転し田舎道のような閑散としたところを走る
80㎞の関門をクリアーしたことでヤレヤレ、ペースを抑えて走る(うそ、自然と落ちた)




■ 15:33 CP23(83.4km)
80㎞でガッツリ食べたのでここのエイドはパスして先を急ぐ


■ 15:40 オリーブやブドウ畑の中を通り抜ける
正面に見えるアクロコリントスの丘(山)へ向かって走るが、なかなか近寄ってこない。


■ 15:48 単調で変化のない風景を見ながら黙々と走る

■ 16:01 CP24(87.7km)
しばらくしてExamiliaに到着。こじっまりとした集落だ。


■ 16:18  だんだんと近づいてきた~と思うがまだまだだ(汗)



■ 16:23 CP25(91.0km)
ハイウエイをまたぎ91㎞地点に到着
アクロコリントスの丘がまじかになってきた





■ 16:26 ランナーにとっては嫌~なきつくない登りがつづく



■ 16:36 アクロコンリントス村に到着
なんとなく活気のある集落の感じがする


■ 16:37 CP26(93.0km)
近くに古代アクロポリス(高いところの城市の意味)の神殿があるが見過ごしてしまった


■ 16:39 地元の方の声援を受けて駆け抜けていく

■ 17:04 CP27(97.1km)
アイスキューブがサービスされていた


■ 17:09 閑散とした田園風景の中をひたすら走る



■ 17:24 CP28(100.1km)
Assosに到着。やっと100㎞地点だ~!
最初の80㎞までで力の70~80%を出すつくしたので、ここまでサブテンペースとはいかなかったが~まずま
ず(休憩含めキロ6分15秒) でも、まだ先は長い~まだ半分も来ていない。



地元の収穫祭なのか?はたまたスパルタスロンのため歓迎行事なのか?わからなかったが、民族衣装のかわ
いい女性3人からのフラワーシャワーやコーラス隊など歓迎ムードはすごかった。長~いテーブルの上にはブドウや果物、ワインなどが置かれていていて、われわれランナーのためなのかどうかも悩むところだった


■ 17:39 CP29(102.1km)
先ほどよりも大きな集落 Zevgolationに到着。
多くの人が拍手で待ち受けてくれ、またまたトヨマンが出迎えてくれた!
ここでDropBagを受け取り、ここからの徹夜走に備え、ヘッドライトとリュック、その中にブレーカーやボ
トムパンツなどを入れて出発する


■ 17:53 高架橋を登り線路を渡る


■ 18:07 しばらく集落のないさみしい山間部のロードに入る

■ 18:12 CP30(105.9km)


■ 18:22 山間部に近づく
緩やかな登りになりだんだんと気が滅入る


■ 18:37 やっと集落が現れた


■ 18:40 CP31(109.8km)
Soulinariに到着。

地元の方々が出迎えてくれ写真を撮ってくれた




















■ 18:57 またしばらく緩やかな登りが続き体力が奪われる




■ 19:04 民家が現れブラボーっと声援を受ける~
 


■ 19:05 CP32(112.9km)
19時を過ぎたがまだまだ明るい。
クーラーボックスにクラッシュアイスが用意されていたが、飲料用には入れれないな~とあきらめる


■ 19:28 このころから陽が暮れだし、モノトーンの世界になる

■ 19:34 CP33(116.8km)
ライトを装着し徹夜ランに備える



■ 20:02 CP34(120.2km)
このあたりからエイドの写真もタイムスタンプ目的でサインボードだけになってしまったm(._.)m、、




■ 20:24 CP35(124.0km)
Nemeaに到着。ここが2つ目の大きな関門で制限時間は16時間(23時00分)なので、
今の
ところ2時間半の貯金だが~まだ半分だ。一気に疲れが出た感じで椅子に座りこんだ。
 


■ 午後8時過ぎにもかかわれず多くの人の歓迎を受ける

(ピンボケでゴメン)
ここでDropBagを受け取り、お湯で温める赤飯を食べようとするがパサパサで消化が良くない感
じがするので食べるのをあきらめ、エイドで用意されていたバターピラフを食べるが、あまり
食欲は進まずフルーツで補給。ここに来て前半のツケか?脚が重くなり椅子に座ったまま動け
なくなる。汗が冷え寒くなってきたので暖かいミルクティをいただき体温を上げて回復力を高
めようとストレッチをして出発。結局30分近く滞在したしまった。

■ 21:26 CP36(127.4km)
エイドサインのみ。ここからピンボケばかりですみません
Nemeaの町を抜け再び閑散とした街灯もない舗装路を走る
 
 ■ 21:42 CP37(129.4km)
周りに何もない田園地域でのエイドも大変だろう・・・
心なしかランナーの到着を待ちわびていたような~





■ 22:08 CP38(132.6km)
ここも建造物らしきものは何もなく車を止めて待ってくれていて頭が下がる。
街灯がないハイウェイ7号線に沿った地元道を走るがあたりは真っ暗。
 
■ 22:34 CP39(135.6km)
ここもエイドサインのみ・・・
 
■ 23:02 CP40(139.8km)
Nemeaから長かった~ようやくMalantreniに到着。
ここにDropBagを置いたつもりが見当たらない~!!ここまで来たら持参したカレー(レトルト)が食べれると頑張ったのに~。何度となく、DropBagの置かれているテーブルを探すがない・・
 
それもそのはず、ここCP40でなくCP60(195㎞)地点に置いたのを勘違いしていのだ。が、その時は頭の中はCP40だと思い込んでいるので・・・ちょっとパニック気味。仕方なくエイドのスナックやレーズンでしのぐ。トイレで用を足して出発するが・・・脚が重い。。
 

■ 23:34 CP41(143.1km)
この写真のように少しうつろな感じでエイドサインのみタイムスタンプする
 
 
■ 23:57 CP42(145.8km)
やっと沿道に民家がぽつぽつと現れ、その集落を抜けて閑散としたところにエイドがあった
 
 
■ 00:16 CP43(148.3km)
計測ポイントのLyrkeiaに到着。スパルタまで100㎞をきった!
深夜にもかかわらず多くの人たちが出迎えてくれた
 
 
■ 00:50 CP44(151.3km)
もうエイドサインのみになった~
 
 ■ 01:15 CP45(153.9km)
Kaparelliに到着。集落の中に入り坂を上がる。ちょっとした軽い坂だがもうきつい。
集落を抜けると、このあたりから徐々にカンザスへの登りが始まる。トレイルではなく幅5~6
mほどの舗装路だがセンターラインなどなにもなく、両サイドはガレ場やブッシュが茂ってい
てあたりは真っ暗でできるだけ道路の真ん中を走る。
 
 ■ 01:57 CP46(157.4km)
ヘアピンカーブの先に車を止めてエイドが用意されていた
このあたりは、きつくない登り坂だが行けども行けども現れ気が滅入る




■ 02:26 CP47(159.5km)
徐々に山の稜線が近づき、街灯のあるハイウェイが山の中腹を貫いている。その下をくぐり
抜けたとこがエイドかと期待したが・・・まだまだ坂を登らされ、やっとの思いでエイドの明かりが見えた。
 
登っているときはランナーの姿もまばらでさみしかったが、多くのランナーがここで休憩していた。中にはシューズを履き替えているランナーもいたが、その訳がピンとこなかった。 

とにかく、ここでサンガスの山を登
り切った~と、しばしエイドで休憩してどっちに下るのかと思ってキョロキョロすると・・・関係者がこちらだと指をさしてくれ、愕然とした。
稜線まで登り切ったと思っていたところのエイドはサンガスのベースキャンプみたいなところで、目の前に新たな稜線が頭上の彼方に見えるじゃないか~。えっここからあの先まで行くの!?って、思わず聞いてしまった。
 
 
その時の写真は撮らなかったが、後日その光景の写真がサイト上にあった。この稜線のたぶん一番低いところまで登る。
 

 ガレ場を登り、ゴツゴツした岩に手を付きながら登るところもあった。眼下に先ほどのハイウ
ェイの明かりが見える。コース案内のための発光体が所々に置かれているがあたりは真っ暗。
 
前のランナーを抜かしてしまい、かっこつけて早足で登り、もう息絶え絶え。一気に心肺マックス状態になり、身体は暑いが吐く息は白くなる。寒いほどではないが、立ち止まってじっとすると汗冷えして一気に寒くなりそうだ。
自分のヘッドライトだけが頼りで、危ないところはテープが張られているが、一歩間違えば滑り落ちそうな崖を登って行く。だんだんとハイウエイの明かりも小さくなり、今度こそ稜線が近づいてきたかと見上げたが・・・まだまだ。そうたやすく登ってはサンガスに申し訳ない。つづら折りを登ったところでスタッフの方が誘導してくれた。

やっとの思いで頂のエイドに到着した。

 
■ 03:01 CP48(162.5km)
ベースキャンプのエイド(CP47)からここまでの距離は3㎞となっていた。もう脚はヨレヨレで、
エイドのサインボードを撮っていたら親切に写真を撮ってくれた。表情はともかく、登り切っ
た感のある写真で記念になったと感謝している。
 
エイドで少し休憩しようと思ったが、汗冷えして寒くなりそうなので、コーラだけ飲んで足早に下ることに。ここからは登ってきた方向と反対側にスパルタのサインが見つかり、すぐ眼下に町明かりが見えた。
ここからは登ってきたコースとは違い、小さな石のガレ場が続き、石ごとズルズルと滑る。度、尻もちを着いたがケガはせずに下れた。
  
■ 03:28 CP49(164.5km)
やっと民家のある地点まで下りエイドが用意されいたが、立ち寄らずサインボードだけスマホに
収めた。集落を抜けアスファルトでない舗装路を走る。真っ暗で民家らしき建物はなかった
 
■ 03:44 CP50(167.0km)
ここもエイドもサインのみ
前後にランナーがおらず、途中舗装路が途切れたりしてコースが不安だったが、エイドを見て
安心した
 
■ 04:05 CP51(169.8km)
ここもサインのみでパス・・・ごめんなさい
 
 
■ 04:20 CP52(171.5km)
ようやく民家の明かりが見えNestaniに到着


ここが4つ目の関門で制限時間は24時間30分(朝の7:30)なので3時間ちょっと貯金ができた
DropBagを受け取り、ミックスジュース(紙パック)と濡れおかきで補給して出発する
 
<後半へつづく>

Spartathlon 2014 BP-0

スパルタスロンに向けて ★スパルタスロンへの思い! 15年前に初めてフルマラソンを完走した後、ウルトラ、超ウルトラマラソンの存在を知り、さらに世界で最も過酷な大会(当時)と言われている“スパルタスロン”のことを知った。が、フルの6倍の246㎞なんか走れるわけがないと思う...