2012/11/25

2012 関西夢街道スーパーRUN Episode3

Kansupa Episode 3
石山寺(160km地点)~紀伊見荘(320.0km地点)

2012/11/2(金)~4(日)

ワンステージとしては日本で最長距離を誇る通称「カンスパ(関西夢街道スーパーRUN)」。宝塚をスタートし、六甲山、大阪城、京都、大津、宇治、奈良、水越峠、金剛山、紀見峠までの320kmを走破する大会。制限時間は56時間。

Episode 2からのつづき

11/3(土)朝8時過ぎに石山寺に到着(160km地点)。ここまでは、昼間はあまり暑くならず、夜はウインドブレーカーを羽織ってても寒いくらいだった。夜に少し雨がパラついたが濡れるほどではなかった。スタッフの方の話だと、例年に比べるとかなりよいコンディションだと。いつも昼間は暑くなり夜は寒く、雨が降ることも多く、寒暖の差で体力を奪われるそうだ。幸い、脚の故障はなく、エネルギーも充実したエイドのおかげで調子は良い。ただ、途中の山科疎水で仮眠しようとしたが寒さで20分もとれていない・・・。睡眠不足のまま後半へ突入。


8:40 石山寺を出発
ここから木津駅までの45kmは、試走していないので、未知の世界。しかも一人旅だ。

京滋バイパスをくぐると、緩やかな登りになる。しばらく片側1車線の舗装路を走るが、途中から歩道がなくなり、簡素な田畑の中を走る。徐々に民家も失せ、車も走ってこない。
 
コース図を確認しながら走るが試走してないので確信をもって判断できるランドマークがない。自分としては地図オンチではないつもりだが、カーナビやGPSだと、まず現在地がわかるのに、今どこにいるかわからなくなる。大会のルールとして、スマホなどのGSPは使用禁止なので、代わりにコンパスで方角と道の方向を対比して判断する。
 徐々に登り基調になり、なだらかなつづら折りの坂道を登り、ようやく目印とする奥宮神社が見えてきた。

 

赤い鳥居が見え、奥宮神社に到着したと思ったが・・・ところがドッコイ、その鳥居の先のまだ先で、それがとんでもない激坂だった。


 
奥宮神社へ続く激坂
 
これこそ本当のつづら折りがつづき、これでもかと登る。屈折するようなカーブではつま先を立てて登らないといけないほどきつい。ちょうど、一台の軽トラが登ってきたが、エンジン全開で苦しそうだった。距離にしてけっこう登った。あとで調べたら1㎞以上もあった。息が上がった。


 奥宮神社に到着(標高430m)

激坂を制して、あらたな鳥居の先にさらなる階段が続く。こじんまりとした境内を通り抜けて進むと・・・突如として道がない!来た道を戻ってみるが手前に分岐点もない。社務所に人の気配はない。周りには誰もおらず、地図で確認してもはっきりしない。
 
しばらくして、一人の婦人が登ってきたので、地図を見せながら、次のCPの西笠取の方へ行きたいと、道を尋ねたが・・・わからないとのこと。「こんな感じの分岐点をこっちの方向に行きたいんですが・・・」と聞くと、「もしかしたら・・・」と、ひらめいたようで助かった!その分岐点は、その道がなかったところを突き進み、ケモノ道のようなところを抜けると山道に出て、さらにその先に現れた。

 
そこからは、あまり人が通った形跡がない感じで、落ち葉とゴロ石の下り坂で走りづらかった。グネないように山道を下るが、これであっているどうか不安を抱えながら一気に下ってしまった。やっとの思いで車道に出た。ふと、前を走る2人のランナーを発見!スピードをあげ追いつき、声をかけてしばらく並走させてもらう。 対面1車線の舗装路を走り西笠取へ向かうが、だらだらしたきつい登りがつづく。

やはり、ここまで来て奥宮神社への激坂で脚はパンパンになり、走るのがきつかったがドカ歩きはしないと決めていたので、少し走っては歩き、歩いては少し走る。しかし、徐々に登りがきつくなり、長くなり・・・歩きが増える。はっきりした峠の名前がないが、笠取山の山麓を走るコースの途中に標高320mほどの峠があり、結構な高台まで登らされた。下り坂になったが、ところどころ土砂崩れの後があり幅員が狭くなっていたりしていて、注意しながら走る。

なだらかなカーブを下っていると下からランナー風の男性が走ってくる。こちらを見て、「トーストとカップ麺、どちらがイイですか~?」と大きな声で聞いてきた。一瞬、「なに!?」と思いながら、「トーストでっ」と答えると、ものすごいスピードで逆走していった。その500mほど先に西笠取のCPが見えた。

 10:32 CP12 西笠取 (171.6km)
先ほどの若手ランナーが出迎えてくれ、オーダー通りトーストを焼いていてくれた。ほぼ待つこともなく、焼き立てにマーガリンをつけていただく。こんな山奥で焼き立てトースト!このミスマッチがカンスパだと痛感!





10:45 西笠取を出発

15分ほど休憩して西笠取を出発。石山寺からは試走していなかったので、さほどの難所だと思っていなかったが・・・ここまで予想外のアップダウンで、少し脚に疲労感がでてきた。走り出しが重い~。まだこの先の木津駅まで試走していないので、どんなコースかわからないが、もう峠は越えたと・・・甘く考えていた。

しばらくアップダウンのない舗装路が続き、集落を抜けて再び山麓に差し掛かる。徐々に登りが多くなり、やがてきつくなって歩きがはいる。180㎞手前あたりだとして、ゴールまでまだ140㎞ほどはある。そんなことを考え出したが、走るしかない。

山間部の車道はカーブが多くて先が見えてもまたカーブでさえぎられ、これでもかとカーブが続いた。気が遠くなるほどの直線コースよりも気が紛れるが、やはり脚も気持ちも重くなってきた。その時、前方から走ってきた車が手前で止まった。私設エイドだった。大鍋で炊かれたおでんをいただく。辛いところで、現れる私設エイドは砂漠のオアシスさながら。ありがとう~!


石山寺を出発してから、奥宮神社(標高430m)、西笠取までの峠(320m)を越え、さらに西笠取の後にもうひとつの峠(344m)も越え、なんとかここまで脚も持ってくれた。宇治上神社までもうすぐだ。




12:20 宇治市下津川
写真の車道を下ってきて、鋭角に左手の小道を登って行く。ここから宇治上神社まで地図にない山道を走る。途中、ミスコースをしてしまい道が途切れてしまう。

なんとか来た道を戻り、山道を走り抜け、宇治上神社の高台が見え、徐々に参拝者らしき人影が見え始めた。





12:52 CP13 宇治朝霧橋 (184.6km)
土曜日だったので多くの参拝者が訪れていた。その参拝者にぶつからないように、つづら折れの参拝道を一気に下り、CPの朝霧橋に着く。予定より52分遅れ。



宇治川に架かる朝霧橋を渡る途中で、マリリンさんがカメラを向けてくれていた。元気なガッツサインを出して応える。渡りきり、世界遺産の平等院のすぐそばを通り抜けるが外からは何も見えない。

宇治駅の近くの繁華街を抜け、城陽市へ向かうが、脚の疲労感がつのってきた・・・・

 
緊急事態
宇治市役所を通過し、その先の信号待ちの交差点で立ち止まり、青に変わっと同時に元気よくスタートした途端・・・右ふくらはぎに激痛が走った!よろけながらも反対側に渡りきったが・・・痛みでまともに歩けない・・・近くの縁石に座り込んだ。

やばっ、肉離れみたいだ・・・

脚をつかんで状態を確認しようとしたが痛みで触ることもできない。一瞬、目の前が真っ暗になり、パニック感につつまれた。まだ190㎞手前として、ゴールまで130㎞はある。ここでリタイアかと思い・・・次のCPまでなんとしても行かねば・・・いや、荷物のある奈良健康ランドまで、自力でいかないといけないー?電車で行くとしたら、どの線のどこの駅まで行けば良いのかー?いろいろと考えても始まらない。とにかく、テーピングで応急処置をして、大会本部の連絡先を確認しておこうと携帯を取り出す時に、秘薬「ロキソニン」を発見。取りあえず、ロキソニンを飲んで様子を見ようと、しばらくその場でしゃがみこんで、池の仲間に連絡を入れる。

後ろから来るランナーに励まされ、なかには痛み止めを差し出してくれる方もいた。池の仲間からも励ましのメールが届く。「無理したらあかんでー」、「続走も、リタイアも、勇気ある決断を!」、「一度、肩の力を抜いて頑張れ・・・」(〇まで抜かんで!?)、そして、池の女王から「落ち着いて進め!」と・・・。これらのメッセージで勇気が出てきた~みんなありがとう! テーピングをして、踏ん張れないが少し歩けるようになり、とにかく次のCP玉水駅へ向かうことに。

しばらく、なだらかな上り坂が続き、片足を引きずる感じでのんびりと歩く。幸い、ところどころに公園があり休憩もできた。 後半の心構えの「ドカ歩きしない!」は、ふっとんでしまった。同時に、自分の未熟さに、情けなさよりも悔しさを痛感する。試走会の時に、マリリンさんから「超ウルトラは、途中で故障したら、そこで勝負は負け。脚を引きずりながら完走しても偉くない!」と、言っていた言葉を思い出す。

やはり、リタイアすべきか、走れるところまで行くか、自身の中で葛藤しながら前へ進む。あきらめるのは簡単だが、ものすごい勇気がいる。気が弱いので、そんな勇気がない。おそらく、どこかの関門でひっかかるだろうと思い、そこまで頑張ろう!っと、都合の良い考えに至った。

出発して1時間近くになり、ロキソニン効果も現れたのか痛みがマシになり、速足で歩けるようになってきた。右足は着地の踏ん張りがきかないが、工夫すれば、つま先ばしりならなんとか進めるまでに回復してきた。
 


15:14 CP14 JR玉水駅(197.3km)
肉離れをした地点からここまで8㎞ほどしかなかったが、ちょっととしたアップダウンでもきつかった。予定では14:00着なので、1時間14分の遅れだが・・・しかたない。

ここでスタッフの方に、もしリタイアするなら、どこまで行けば良いかを聞いておこうとしたが、無人のCPで誰もいなかった。しかたなく、到着時刻を記録紙に書き留め、少し休憩して出発する。

次のCPは約15㎞先の平城京跡資料館。とにかく、そこまで頑張って、なんとかその先の法隆寺、もうひとつ先の奈良健康ランド(237.4㎞地点)まで行けば、荷物も受け取れ、風呂にでも入ってゆっくりできる。ここから40㎞ほど先なので、せめてそこまで行こうと決意する。

JR奈良線に並走して、城陽市から木津川市に入ったあたりで私設エイドが待ち受けてくれた。しばらくゆっくりしていく。無事に、木津駅近くの交差点に到着し、試走していなかった石山寺から木津駅までの区間を走り切った。ここからは前回試走したコースだ。ちょうど、ドラッグストアーがあったので、痛み止めとテーピング用のテープを買っておく。

京奈和自動車道の木津ICの下を通り抜け、奈良県奈良市に入る。奈良バイパス道に沿って走る。陽が欠けて、風景がモノトーンになっていく。陽が落ちると暗くなるのも早い。ヘッドライトを装着して走る。

17:41 CP15 平城宮跡資料館 (212.1km)
脚の痛みで、写真を撮るのを忘れてしまい・・・写真がない。写真撮影用のスマホのバッテリーも少なくなり、メール用の携帯も気がつくと電池が少ない。ホットミルクをいただきながら、到着報告と脚が持ったことをメールする。予定では16:10だったので、1時間31分のビハインド。徐々に広がり始めた。

奈良県には17つの世界遺産があり、ここ平城宮をはじめ、ここから唐招提寺、薬師寺を回り、そして法隆寺に向かう。残念ながら、陽もすっかり暮れてしまい見ることはできない。平城宮跡からは、複雑で、ところどころ閑散とした寂しいところを通り抜け、大和郡山市に入る。試走会では、このあたりは昼間だったので頭の中にはなんとなくコース図が描けるが、夜になるとその風景とは一変し見覚えのない感覚になる。幸い、前を行くランナーに追いつくことができ、ミスコースせずに走れたが、着いて行くのがきつかった。


20:19 CP16 法隆寺(229.0km)
なんとか法隆寺に到着したが、ロキソニンの効能も切れてしまったのか、痛みで踏ん張りはきかなくなってきた。相変わらず、つま先ばしりで乗り切った。

当初の予定では、ざっくりと19:00としていたので、1時間19分の遅れ。すこし縮まった。

温かい飲み物をいただき身体を温める。そのついでに2回目のロキソニンを飲む。幸い?痛みであまり眠たくなかったが、休憩しているうちに眠たさが襲ってくる。20分ほど休憩して出発する。

立ち止まると寒さで脚は硬直する感じがして走り出しがつらい。法隆寺の観光センター裏のバスターミナルで、なんと、ビッグサプライズ!またまた、女神かおちゃんが登場!大阪城に続いてバッタリ!そろそろ法隆寺あたりだろうと、ここまで走ってきたと言う。ここから奈良健康ランドまで並走します、と嬉しいサポート!その方面におばあちゃんの家があり、これから行くとのこと。なので、このあたりは土地勘もあり、ランニングコースだそうだ。かおちゃんのお蔭で、気分的に随分楽になり、8㎞先の奈良健康ランドに無事到着できた。おまけに、差し入れをいろいろと持ってきてくれ、スポゼリと美味しそうな桜餅、ハムマヨパンをいただいた全て受け取れなかったが、かおちゃん!ホント、ありがとう~!



21:47 CP17 奈良健康ランド(237.4km)
当初の計画では21:00着、2時間ほど休憩(風呂30分、仮眠1時間、身支度・補給30分)して、23:00に出発するつもりだった。だが、どうも計算間違いをしている感じだ。法隆寺着も19:00でなく18:30。そこから8.4㎞しかないので、20:00くらいが妥当だったかと思う。となると、1時間37分の遅れだ。・・・どうも1時間はずれている。

スタッフの方に、ここを何時に出発しなければ完走は厳しいか、と聞くと・・・23:00だと言う。過去に、23:30くらいに出発して完走したランナーもいたとのことだが、定かではなかった。まだ可能性は残されている!!でもこの脚では、やはり厳しいか?・・・でも、行けるところまで行くことに。

とりあえず、急いで風呂に入り、脚の処置をしなければ・・・ウエアを脱ごとするが、踏ん張れないのでモタモタする。洗い場で水シャワーで冷やすが、冷たくて身体全体が震える。冷たくした後にドッと血流を増やすのがイイと、どこかで聞いた覚えがあるが・・・どうか?

風呂からあがり、携帯の時刻をみると22:30を回っている!急がないといけない・・・それに充電もしなければと、コンセントを探し電気ドロボーさせていただく。かおちゃんにもらった桜餅とパンを頬張りながら、念入りにテーピングして着替える。ようやく、身支度ができ、荷物をもって持ってでたのが23:00ちょっと過ぎ。できれば、30分でも仮眠したいが・・・そんな時間はないと、あきらめるが・・・そう思うと、一気に眠気が出てくる。10分だけでもと・・・アラームをかけて仮眠室で横になるが、熟睡してはいけないと思うあまり寝れない。10分も経たずに起き上がり、チェックアウトしようとしたら・・・風呂のロッカーの鍵がない。なんてことだ!ポケットと言うポケット、カバンの中を探すがない!

痛みをこらえて、ロッカールームや仮眠室に戻って探すが・・・ない。時間も気になるので、しかたなく、3,500円支払うハメに。もし、後で見つかったら返金してくれると言っていたので、淡い期待を残して出発する。(3日後に、見つかったと電話があり、3,000円だけ現金書留で返金されました・・・館内のタオルと一緒に脱衣かごに投げ入れたようでした)

23:32 奈良健康ランド出発
その醜態のせいで23:30をまわってしまい、ますます完走は厳しくなってきたが、走るしかない。寂しく、最後の出発ランナーとなった。幸い、アイシングが利いたのか・・・?。ロキソニンとテーピングのお蔭で走れないほどの痛みではない。嬉しい~、こんなことで喜んでよいのか!?



寒さと、眠気と、それに脚の痛さのトリプルパンチ。クラクラしそうな感じで、単調な直線コースの国道24号を南下し、途中のオークワのある小坂交差点から東へ、これまた単調なコースを走り天理市に入る。



3日目(11/4)
00: 45 山辺の道に入る
奈良健康ランドを出発して1時間ほどで山辺の道の入口に着いた。ここから深夜の山辺の道(約8km)を走り、次のCP桜井駅へ向かう。幸い、前のランナーがいたので声をかけて一緒に走らせてもらう。



山辺の道は、きつい登りがあるわけではないが、コースが複雑で、トップランナーでも深夜になるので難所だ。

「奈良周遊マラニック」の試走会で同じような時刻に走ったが、その時は案内役のナビさんがいたので、あまり頭に入ってなかったみたいだ。おそらく、一人だったら何度となく迷っていたと、実感しながらついて行く。

とにかく、コースは複雑で一本道ではなく、ところどころ分岐があり、車が通れる舗装路もあれば、民家の裏庭のような田畑の中の道や、人ひとりがやっと通れるくらいの不気味な山道や・・・1度や2度走ったところで覚えられないと思う。この時間帯に走る(歩く)人などいない、暗くて、寂しく、ゾッとする感じがする。もし、歩いている人がいたら、お互い驚くだろうなーと思う。

中間地点の檜原神社の手前で、一緒だった方が眠気で仮眠すると言うので、仕方なく一人で続走する。一人になると一気に心細くなるものだが、甘えてはいられない、無心になって走るしかない。お蔭で眠たさも失せる。

幸い檜原神社からはさほど複雑なコースではなかったが、ところどころで立ち止まっては道標を探して確認する。うる覚えの景色と方向感覚だけが頼りだが、ほとんど目立つものはなく、むしろ足元をしっかり確認しながらでないと、ちょっとした段差でもつまづきそうになる。右脚は踏ん張りがきかず特に下りはきつい。


01: 48 大神神社(おおみわじんじゃ)
別名、三輪明神に到着。こんな時刻でも拝殿(重要文化財)はライトアップされいたので、ずうずうしくも完走を祈願する。立ち止まっていると寒さで震えだすほど。奈良の夜も、京都の底冷えといい勝負する。





02: 21 CP18 桜井駅(255.6km)
閑散とした深夜の駅前にエイドが用意されていた。脚の痛みで、すっかり写真を撮るのも忘れ、報告メールも忘れてしまった。到着時刻を書き込んで、あったかい紅茶で一息入れる。試走会の時はすっかり夜が明けていたが深夜の寒さは普通ではない。少し風もでてきて、とにかく寒い。足早に走り出すことにして出発。


ここから先は深夜の大和三山を登る。まず、三山の中で一番低い「耳成山」(139m)へ向かう。桜井駅からは山の麓まで平坦なごく普通の路地道を走る・・脚の痛みは小康状態で歩かずにひたすら走るが、なかなかつかない。住宅街にぽつんと小高い山のシルエットが見えた。



03: 17 耳成山登頂(標高139m)
登り際までは一般道なので街灯があったが、登り始めると真っ暗でライトだけでは心細くなる。なかなかの肝試しコースだ。10分ほどで山頂の神社に到着したが、さらにその先に山頂を示す札が木に取り付けられている。試走会の時は明るかったのですぐわかったが、真っ暗でどこにあるかなかなかわからなかった。

登る時はより高いところに進めばよかったが、下りはどの方向に降りればよいか道らしき道が見当たらない。それに足の踏ん張りがきかず痛みがはしる。下りかけては、道じゃないなーと、引き返し、何度か道に迷いなんとか来た道を戻ることができた。

次の天香久山(152m)へ向かう。田畑の中の道を走り、またまた真っ暗な山道に入る。


04: 05 天香具山登頂(標高152m)
さほどきつい登りではないが、10分もかからずに頂上に到着。真っ暗で頂上の広場がはっきりとしない。写真を撮ることも忘れ下るが、下りきったところで道がわからなくなる。幅簿広い道路を幹線道路と思って進んだが、どうも違う。

この時間帯では面影のある景色は見当たらない。とにかく西へ向かう直線路を探し、おそらくこの道だろうと走り出す。畝傍御陵前駅の手前で前を走る3人のランナーに追いつく。

橿原神宮の裏側に位置する畝傍山を登り出す。大和三山の中で最も高いが199mほどしかない。しかし、上り勾配がきつく、岩場を登って行く。ヘッドライトだけではわかりづらく、道はあってないような道。前を行くランナーについて登れたので助かったが、痛みで踏ん張れず徐々に間隔があくようになる。そして、ここまでしばらく一人旅だったので、神経が眠たさよりもコースを確認するのに集中していたが、急に睡魔が襲ってくる。

05: 10 畝傍山登頂(標高199m)
やっと登山道にでた。山頂に向かう登山道を上り山頂に到着。長居はせず足早に引き返す。ここでも眠たさで写真を撮るのをわすれ、登頂時刻も感覚で5時頃だと思う。これで大和三山を無事制覇したが、もうひとつ・・・甘樫丘あまかしのおか)へ向かう。”山”でなく”丘”となっているので、さほどの高さではないと侮っていると、耳成山よりも少し高い147m。元気なら、これくらい大した高さではないが、この脚でこの4連ちゃんはきつい。だが、これくらいでつぶやいていたら情けない。このあとには、最後の超難関、水越峠から金剛山があるのを忘れていた。

畝傍山を下りきったところから橿原神宮内を通り抜け、次の目的地、甘樫丘(147m)へ向かう。夜も白み始め、徐々に明るくなってきた。途中歩きも入り、甘樫丘の入口に到着。トイレを済ませ、一緒に走っているベテランランナーが、次のCP石舞台の関門の7:00は、ちょっと厳しいと言う。ふと時計をみると、すでに6時10分を回っている。ここから石舞台までは、甘樫丘を登り5kmくらいか、いやもっとあるかもしれないと思うが、はっきりした距離感がないので焦りがでる。急に3人ともスピードがあがる。ついていけない、仕方ないここは無理せず自分のペースで登る。


06: 20 甘樫丘登頂(標高147m)
大和三山が一望できる山頂に到着。時間がないので登りながらスマホの電源を入れ、一瞬の景色を収める。左端の小高い山が畝傍山、右端が耳成山、残念ながら天香久山は耳成山のまだ右手前にあるが収まりきれなかった。余裕がないので急いで下る。次のCP石舞台まで距離にしては4kmほど、関門時間まであと40分。通常なら40分もあれば余裕だが・・・ここから一気に下るが脚の痛みで踏ん張りがきかない。全身の力を脚に集中させ下りを乗り切る。関門時間が気になっていたので痛みはどこかに飛んでいっていた。下りきってからはあと3kmちょっと先になる





06: 48 CP19 石舞台 (276.2km)
無事に関門の7:00まで到着。時計を見ると、意外と余裕があったが、脚の余裕はほとんどない。甘樫丘のアップダウンで酷使したので痛みがひどくなってきたロキソニンを飲む。キウイの入ったフレッシュジュースをいただく。メチャ、美味くておかわりしたかったが・・・グッと我慢する。前を行くランナーに追いつき、いつもこのエイドの関門がきついそうだ。このあとのCPは2つ、水越峠と金剛山ログハウス。ここを乗り切れても、カンスパの正念場と言えるダイトレ(水越峠~金剛山~紀伊見荘)が待ちううける。不思議と、ここまでなんとか脚が持った。おそるべしロキソニン。

石舞台
前回の試走会の時に撮った石舞台の風景。観覧は有料なので入れず、小高い丘の上からちらっと見えた。この先、岡寺へ向かう急な坂道がきつい。アスファルトでなくセメントの舗装路で、勾配がきつく、丸い輪っかのくぼみがまだら模様になってつけられている。ランナーにとっては、ここは「歩けのサイン」と、解釈して歩くが、つま先だけで登るほどきつい。


きつい坂のあとはきつい下り。踏ん張れない。恐る恐る、ゆっくるりと下り車道にでて飛鳥方面へ向かう。脚へのダメージは限界を超えている。それを癒してくれるかのように、陽が照りだし身体が温められ気持ちがイイ・・・徐々に暑さが染み込んむように、同時に睡魔にハグされる感覚に。手袋をとり、腕まくりしてひたすら走る。走っては少し歩く感じでやり過ごそうとしたが、歩き出してからまた走り出す時に瞬間的な痛みが辛いので、できるだけ走り続ける。高松塚古墳のある飛鳥歴史公園の中で、ちょうどイイ感じの東屋があり、仮眠しようかと一瞬考えたが、もう与えられた時間的な余裕はない。もし、ここで休んで睡魔を克服できたとしても、休みすぎて脚が固まって動かなくなっていただろうと思う。とにかく、今は脚がかろうじて動く状況では動かすのが良いと、都合よく考えて前へ進む。

飛鳥駅を通り過ごし単調な一般道を走る。面白いことに、痛さと眠たさが葛藤し、痛みで眠たさが失せ、眠たくなると痛みが出る、その微妙なバランスで不思議と走れた。しかし、眠たさも、疲労感も、脚の痛みも限界を超えているようで・・・超えていないからまだ走れるんだと、自問自答しながらひたすら走る。試走会の時も立ち寄ったコンビニで、明治のリッチストロベリーアイスで一息入れる。メチャ美味かったのでその名前が刻み込まれた。

9:38 室の交差点に到着
メール用の携帯の電池が切れ、報告メールが滞っていたのでスマホからメールを送る。そのスマホも電池も残り10%。とりあえず、無事と、この調子でいけたら水越峠に11時、金剛山に13時、ゴールの紀伊見荘に制限時刻の16時と、予定を伝える。自分自身にも激を飛ばすつもりで、予定を伝えたが・・・これ以上遅い時間では完走は厳しいので、もう排水の陣どころか、捨身往生の気持ちで行くしかない。

室の次の名柄の交差点に到着。ここから水越峠まで嫌な登りが始まるので、またまた交差点のコンビニに立ち寄り、コロッケパンで補給しながら、テーピングをし直して備える。

10: 06 名柄交差点から水越峠へ向かう
ここから水越峠までの約5.5kmが正念場の第1章。後で調べたら、名柄の交差点の海抜が150mほど、水越峠が510mなので、高低差は約360m。ダラダラとした登りが始まる。走れないことはないきつさだが、先が見通せると登りは辛いもんだ。歩道がないので右側の路肩をひたすら走るしかない。水越峠は奈良県から大阪府に抜ける国道309号線の途中にあるが、現在は新しいバイパス道ができトンネルで通り抜けるので、次のCPの水越峠は旧道を走らないといけない。

途中の分岐点から旧道に入る。一気に交通量はなくなり、閑散とした舗装路をとぼとぼと走る。かなり昔だが、自転車で通った記憶が蘇ってきた。とにかくカーブだらけできつい坂が印象に残っている。懐かしい光景に慕りながら走る。

峠の手前1kmあたりで、「mickeyさん!」と呼ぶ声が聞こえ顔を上げると・・・可愛らしい女性が手を振っている・・・幻覚を見た。疲労と睡魔でついに頭の中までイカれたかと・・・

よくみると宇宙人!いや、へちょりんやないか~!「うっそ~!」と思わず叫ぶ。水越峠まで応援に駆けつけてくれ、さらにここまで下ってきてくれたんや~ありがとう!!峠まで500mほどあったような気がするが、力をもらい一緒に走る。すると今度はこれまた妖艶な女性が微笑んでいるように見えた・・・ここまで2晩かけ300km近く走ってきて、いよいよ今度こそ幻覚か?それとも妄想か!?・・・Teraちゃんやないか~!疲労骨折してギブス中なのに・・・こんなところまで来てくれてるなんて、やっぱイリュージョンや~!!まさに関西 ”夢街道” スーパーRUNだ~!嬉しさのあまり、ちょっとうるっと来たが・・・これ以上無様な醜態は見せれない!



11:16 CP20水越峠 (298.5km)
メールで伝えた11時の到着予定よりも16分遅れでCPに着く。Tera女王とへちょりんの「大丈夫?」とシンプルな言葉だが深みのある労わりの問いかけがすっごく嬉しかった。ガッツポーズで応える。「ありがとう~」。エイドの補給よりも何万倍もエネルギーになった。ここがゴールだったらどんなに幸せかと・・・普段、みたこともない(おっとこれは失言)おふたりの気遣いと優しさに酔いしれていたいが・・・時間もなくゴールを目指す。せっかくこんな山奥まできてくれたのに、ちゃんと礼も言わず愛想もなしに出発したように思う。Teraちゃん!へちょりん! こんなところで出迎えてくれるとは・・・ホンマ思ってもなかったょ~プライスレスサプライズ、ありがとぉ~(;▽;)

Tera女王とへちょりんのダブルサプライズでガッツが入った!ここから先はダイヤモンドトレイルになり、走り慣れたコース。春も夏もトレラン練習をしたが、そのきつさと距離感が身にしみているので、ドッとでるため息を押し殺して出発する。2人の視野からフレームアウトするまではカッコよく走らないと・・・思うが、いきない登りが続き息は絶え絶え右脚がついてこない!無様な格好で必死に走る。

しばらくは車が通れるくらいの地道の登りがつづくが、走れないほどのきつい登りではない。下山してくる登山者からの励ましの声に、ありがとうと応えながら走る。不思議と脚は麻痺してるのか、ロキソニン効果なのか、激痛は感じない。これならなんとか走れる。この先には、どっちみち歩かないと登れないようなきつい坂がつづき、山頂から先は下りだが、この脚では下りの方が踏ん張れないのできつい。となると、今のうちに走らないと、制限時間内のゴールは厳しい。その気力で、何とかいのちの水飲み場まで走り通せた。一口飲み、お守り替わりにペットボトルにも入れて行く。

そして、いよいよ本格的な山道に入る。見覚えのある、と言うより見覚えたくない階段が続く。力を振り絞って登る・・・上る・・・昇る・・・ノボル・・・のぼる・・・また登る。息が上がり、心肺も上がるが脚は上がらない・・・。もう、走る余力も毛頭ないが・・・、歩いて登る余力もなくなる・・・何度となく、立ち止まる。立ち止まってからの一步がなかなか出なくなる。、ガクっと腰を下ろして眼を閉じる。それを見てたのかと思うかのように、睡魔も襲ってきた。気が失せ、このままじっとしていたいという気持ちになる。ここまで来たが・・・ここで万事休すか?肉体的よりも精神的に限界を感じる。

じっとしていても頭は働いているようだ。大阪城と法隆寺まで来てくれたかおちゃん、さっきの水越峠まで来てくれたへちょりんとTeraちゃん。BBSに書き込んでくれてる池の仲間の顔や声が浮かんでくる。そういえば、スガちゃんとタマちゃんが紀見峠から逆に登って行くと言っていたのを思い出す。次のCPのちはや園地で待ちぼうけているかもしれない。

こんなところでリタイアしても絵にならない!とにかく動かないと、筋肉が固まってしまう。立ち上がり、再び登り始める。階段を登りきり、少しなだらかになるかなと思ったが、また登りが続く。無心、虚心、一心になって前へ進む。見覚えのある光景に、これを登ったらあと少しだ・・・と思って上ると、まだまだ先や~と、一喜一憂しながら走る。こんなに長かったかと~何度となく思ったことか~

山道を登りきり、ちはや園地につづく散策道にでる。登山者がたくさんいて、ぶつからないように走る。ここも長く感じた~。ようやく見覚えのある景色でちはや園地まですぐだと確信する。

12:34 CP21金剛山ちはや園地 (303.9km)
山小屋の前の広場に到着するといなや、「mickeyさん!」と、渋い声がして振り返ると、ふじさんが出迎えてくれた!えっ、ふじさん!こんなところま来てくれたんや~!嬉しいサプライズ、ホントありがとう!すると、タマちゃんとスガちゃんの声が!

大会前に、スガちゃんとタマちゃんから、紀見峠から金剛山まで登って応援に行くからと、力強く言ってくれてたが・・・やっぱり来てくれたんや~!!ごっつありがとう~ランナーだから紀見峠からここまでトレランの練習だと、その有言実行に感謝カンゲキ雨アラレ!!(古い言葉が浮かんだ)

金剛山到着を12:00頃と伝えていたから30分以上も待ってくれてたんや~いやもっとかも!?
ありがとうー3人のファイティング・スマイルに元気をもらい、いよいよ最終章の紀伊見荘を目指す。

スガちゃんらも、しばらくしてあと追いかけて紀伊見荘まで行くと言うので、また途中で追いついてくれるかと思いつつスタートする。残り3時間ちょっと、ゴールまで16km、キロ12分でギリギリ。しかし、下りの方が踏ん張れないので、歩くスピードより遅い。余裕はない、ゼリーで補給して出発する。

ここからゴールの紀伊見荘までは何度となく走ったダイトレコース。夏の暑いときも、霜柱が降りる寒いときも、季節感を感じながら、池の仲間と走ったコース。全体的には下り基調だが、ところどころできつい登りが何度かある。とにかく、ここまできてみんなの期待を裏切る訳にいかないと言う思う、その気持ちがパワーになる。 そして…みんなの念が通じたのか不思議と平地は痛みを圧してなんとか走れた。

 しかし、いつもと違う。下りの方がきつい。特に階段で降りるのは右脚の踏ん張りはきかない。よろけないように慎重に降りないと、一瞬の不注意で転んだらおしまいだ。ゴールまで距離が長く感じる。前後には誰もいないし、登ってくる人もいない。なんとか、紀見峠まで3kmと示された道標を確認し、いつもなら「あと、3km、狭山池1周や!」と思うが、「え、まだ3kmもあるのか?」と疑問符がつく。そう思いつつも下る、するとひとりのイケメンが登ってくくる、すぐにカナヤンだとわかった。えっ、カナヤンも!こんなところまで来てくれたんか~!これまたサプライズ!励ましの声援を受けて、絶対ゴールすると答える。 急いでいたのでゆっくりできず、ゴメ~ン! 

そして、最後の難関、600段余りある階段を気力で降り、あとは気力で走る。とにかく気力しか残っていない。山道を走りきり、紀見峠を貫く舗装路にでた。ちょっと気分転換になった。最後の力と気力を振り絞る。頭に紀伊見荘までのルートが描かれた。まだ少しあるが、ゴールはもうそこだ。ここを下れば・・・、あそこで右に折れ・・・、民家の横を通り・・・、トンネルをくぐれば・・・、とシミュレーションだけは瞬時に描かれる。が・・・リアル画像はスローモーションになっている。もうすぐだ!頑張れ!負けないで!と勝手にみんなの声援を思い起こし、思わず、ありがとう~と、気味わるくつづやいていた。

見覚えのある紀伊見荘の看板が見えた瞬間に、こみ上げてくるものを感じた。


15:19 Goal 紀伊見荘 (320.0km)
紀伊見荘の玄関前に張られたゴールテープが見え、普通なら、この苦しみから少しでも早く解放されたい気持ちになるが、こんなへこたれた姿でゴールしたくない、気持ちの上ではまだまだフィニッシュしたくないと、なんか悔しさと寂しさの変な気持ちになった。ゴールするまでのそのわずかな瞬間に、右から悔し涙?左から嬉し涙?があふれながらのゴール。



ますます応援してくれたみんなに見せれないゴールだと、思いながらゴール写真に収まる。ふと振り返ると、なんとあきちゃんの笑顔が迎えていてくれた!ウォー、ファイナルサプライズだ!地元とは言え、わざわざ来てくれゴールで待っていてくれたんや~ホントありがとう~ぉ!


ゴールした瞬間、マリリンさんはじめ周りのスタッフの方から「おめでとう!」と祝福を受け、この3日間、昼夜を問わずサポートしてくれたスタッフの方々には、ホント頭がさがる思いだ。このカンスパのエイドは心配りのある充実したメニューでサポートしていただき、どこの大会よりも素晴らしいとそう断言したい。それに所々で待ち受けてくれた私設エイドもこの大会ならではの持ち味だ。マリリンさん、ナビさんはじめ多くのスタッフの方に支えたれてのゴールです。どうもありがとうございました。

そして、大阪城と法隆寺で2度も登場してくれたかおちゃん。山奥の水越峠まで来てくれたTeraちゃんとへちょりん。そして金剛山まで登ってきてくれた、スガちゃん、タマちゃん、ふじさん、カナヤン。ゴールの紀伊見荘で待ってくれていたあきちゃん。こまめに経過報告を書き込んでくれた立派さん、Teraちゃん。そこに、たくさん、目いっぱい、次々と書き込んでくれたみなさん。直接メールで励ましのメッセージを送ってくれた方々・・・。我が走友会、「狭山池夕焼けラン」「千代田走友会」「たんだいファミリー」の皆さん、本当にありがとうございました。


みなさんからの応援に助けられ、恥ずかしながらゴールできました。またまた一生忘れられない、皆さんからの宝物を戴きました。55時間19分。睡眠時間30分足らずのプライスレスな体験ができました。ありがとうございました。


ゴール後に振り返り・・・
辛く苦しくなかったと言えば嘘になるが、総じて楽しい0泊3日の夢中になれる、まさに ”関西夢街道” の旅でした。みんなの声援があってのゴールだとつくづく感謝しています。前半は写真をとりながら遠足気分で楽しく走れました。後半の石山寺からは余裕も消え、宇治からはまさに地獄めぐりでした。でも、狭山池や東京の仲間から、大会前に励ましのメッセージで、「mickeyならできる!」と煽ててくれ、途中途中で登場したみんなのサプライズ出演が、「何へこたれてんや~!」と辛さと苦しさを勇気と自信に変えてくれ、途中経過を共有して一喜一憂してくれた声援が、「ひとりで走ってないんや~」と、孤独と寒さを吹き飛ばしてくれました。不覚にも180km過ぎで起きた肉離れは、まだまだ修行が足りない証拠だと・・・。幸い、痛みで眠気を寄せ付けず、走りながら寝ていたのかもしれない。これに懲りず、また走り続けます。長々と読んでいただきどうもありがとうございます。

ぜひ、感想をお聞かせください・・・。

 

 
 詳細記録 集計中・・・・・・・
  








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