2011/07/02

東海道57次 遊走 6日目

5/3(火)
関宿(47)から京都三条へ

5:15 起床
昨日はのんびりと走ったので、疲れはほとんどない。

普段の生活の方が、疲れて起きづらい気がするが・・・
今は気が張っているからだろうか? 

とは言っても、
東京・日本橋を出発して5日間、
ドカ歩きもせずほとんど走りつづけてきた。
ここまで約440㎞、1日平均88㎞。

今日は、最後の難関、鈴鹿峠(標高379m)を越えて、
いよいよ東海道53次のゴール、京都三条大橋(亀山から約84㎞)を目指す。

調子が良ければ、そのまま徹夜ランで57次のゴール大阪・高麗橋(148㎞)まで
さらに仲間が待つ大阪狭山市の狭山池(176㎞)まで行こうと・・・甘い考えが漂ってる
(出発前に経過報告⑩を送る)



5:45 亀山のホテルを出発(日本橋から441.9km)
走り出したが・・・いつものごとく足裏の痛みで思うようには走れない、
かと言って歩いても痛い、いやむしろ余計に痛みをじわーと感じるので、
走る方がマシに感じるのは不思議な感覚だ

気持ちのいい朝を迎えた
今朝も、ホテルの朝食は7時からなので取らずにスタート。
昨日はホテルの近くにコンビニが見当たらす朝食の買い込みをしなかったので、
まだ何も食べてない。
途中のコンビニでなんとかなると・・・
甘い考えで地図を片手に走るが、まったくそれらしき光景も感じられないまま、
広重の描いた京口門跡へ向かっていた。
 

5:59 京口門跡
亀山城跡にある


 5:59 京口門跡
広重の「亀山 (雪晴)」
に描かれている亀山城の京口門跡から少し下ったあたり

このようなきつい坂道はここから見当たらなかった

6:07  野村一里塚
三重県で今なお現存する唯一の一里塚
樹齢400年と言われる椋の巨木が目印
 

6:30 (47)関宿 (447.4㎞)
広重の「関 (本陣早立)」
本陣跡を探すが、頭はコンビニを探していた

まずは腹ごしらえをしないと、この先の鈴鹿峠は厳しい。

旧街道ではコンビニはなさそうなので・・・緊急措置的に国道に出て、関駅へ向かう・・・
だが、結局みつからず(涙)



国道1号線に並行していた旧道がこの辺から合流する


7:25 (48)坂ノ下宿 (453.0㎞)
広重の「阪之下(筆捨嶺)」
鈴鹿峠への緩やかだけど長い登りが続く
関宿を出てから緩やかな登りが延々と続き、このあたりから一気にきつくなり、足が止まる
お腹が空いてきたが・・・コンビニも自販機もなにもない!

鈴鹿トンネル
旧道はこのあたりから山越えしなければならないが・・・
もうエネルギー切れで道もわからずトンネルを抜けること
 
 
9:18 (49)土山宿 (461.9㎞)
道の駅「あいの土山」到着
広重の「土山(白雨)」
描かれている田村川を探すよりも、目先の「道の駅」が気になり、通り過ごしたようだ

これで、やっと朝食にありつけると思ったが・・・パンや弁当などまだ準備されてなかった・・・
しかたなく、お土産用の草もち団子を買う
 
土山茶をいただく
ちょうどベンチがあったので、そこで休憩していると、おじさんが土山茶を入れてくれた


 
「温かさが身に沁みこむ~」
ありがたや~


9:24 土山宿の旧街道
国道から離れ情緒のある旧道を走る
結構、入り組んでいて、1号線を横切ったり何度となく道に迷う







11:11 (50)水口宿 (475.6㎞)
徒歩で東海道を歩いていると言う年配のご夫婦に出会う

これまでも何人もこのような歩いている人々に出会ったが、
写真を撮ってもいいかと尋ねられたので、
「いいですよ」と答えたら・・・
背中のリュックにつけている「東海道遊走中」のサインを撮りたかったみたいだ(笑)
背中の写真を撮られたのは初めてだった.
11:24 近江鉄道 水口石橋駅
 

広重の「水口 (名物千瓢)」
場所が特定できず・・・
バックの山並みの風景からこの辺りか~
干瓢づくりが名物のようだ

水口宿から石部宿へ向かう
宿場の風景からのどかな水田風景に疲れが癒される~
もちろん・・・コンビニもない

 






12:11 横田渡し
三雲駅の手前の野洲川に面する横田渡
大きな常夜燈が昔は活躍したらしい

14:30 六地蔵 一里塚跡
石部宿から草津宿へ向かう


栗東市の葉山川を渡る
広重の「石部(目川ノ里)」
絵の奥は琵琶湖が描かれているそうだが、
方角的にはこの方向だが見えそうにない
 14:38 (52)草津宿 (494.9㎞)
 

広重の「草津(名物立場)
位置がわからなかった

草津は東海道と木曽街道の分岐点で多くの旅人でにぎわったようだ。

写真を撮っていると、近くのおばあさんが声を掛けてくれ・・・
東京から走ってきたことに、唖然とされ・・・
お茶でもどうかと誘っていただいたが・・・
家に上がるわけにもいかず、丁重にお断りした~「どうもありがとうー」

16:11 瀬田駅近くのコンビニ
旧道から逸れ国道1号に出てコンビニを探す  
菓子パンと飲むヨーグルトで補給~
 
名古屋から京都を目指すと言う
20人ほどのツーリング仲間に励まされる
「おおきにー!」


瀬田川に架かる唐橋を渡る



16:41 (53)大津宿 (504.8㎞)
 いよいよ東海道53次の最後53番目の宿場だ
琵琶湖へ流れる瀬田川を渡り大津に入る
 

 逢阪の関
大津駅から逢坂の関を通り、山科へ向かう
ややきつい坂道がつづく
 
 

大谷駅からの旧街道
広重の「大津 (走井茶店)」
昔の名残を感じる


京阪電車(京津線)
大谷駅近くの踏み切り
京阪電車を見て、やっと京都まで帰ってきた
と言う思いになり、思わず涙が出たー

19:20 山科 (520.3㎞)
京都府京都市に入る
東京、神奈川、静岡、愛知、三重、滋賀・・・そして京都、7番目の都府県に入った・・・
残すは大阪府!

 


「三条大橋」の看板が見えた・・・
グッとなった~

20:51 三条大橋 (525.7㎞)
山科駅前から三条通を走る・・・緩やかな登りが続く、ここにきて足が上がらない
ひとつ手前の東山駅を通過、懐かしい光景が映る


 
「三条大橋」の看板が見えた・・・
グッとなった~

今回のゴールはまだ先だが、東海道五十三次のゴールと思うと・・・
涙がこみあげてきた(感動~!)
しばらく・・・感動に浸る~


広重の「京師(三条大橋)」
絵のような少し上からの眺めは撮れないが、三条大橋に着いた!

残念ながら、出発地点の日本橋同様、夜の風景となった・・・

すでに21時近かったが、まだまだ多くの人でにぎわっていて、

ゴールの感動を小さくガッツポーズするのが精一杯だった

それにしても・・・こんな時間に、こんな格好で・・・
写真を撮ったり・・・異様な感覚に気がつく


感動に浸っている暇はない、長居はせずに・・
宿を探すか、一気に大阪に向かうか・・・
まずは晩ご飯、ちょっと贅沢にっ、と思ったが・・
・こんな格好で入れる店を探す~
結局、松屋に入る (つづく)


■ 6日目(5/3日)のここまでの記録
5/3日 5:45 三重県亀山市スタート(441.9km)
5/3日20:51 京都・三条大橋到着(525.7㎞)
総距離  約84km (ミスコースなし)
通過宿場数  7宿場(47~53) 残り4
天候   くもり時々晴れ 
体調   これまで不思議と関節系の故障も、筋肉痛もなくこれたが、やはり疲労が蓄積している。痛みは足裏の破れた水ぶくれだけだが、筋肉疲労で踏ん張る力も弱っているように感じる。足首と骨に直接負担がかかるような走りになっているようだ。

感謝   土山でお茶をいただいた売り場のおじさん。
      草津で声を掛けてくれたおばあさん。
      大津のコンビニで遭遇した名古屋からのツーリング仲間の声援。
      途中、東海道を歩いている方々からの声援ほか・・多々
      京都に入る手前で京阪電車を見たとき・・・京都まで帰ってきた~と
      東海道五十三次のゴール三条大橋が見えたとき!

苦悩   朝食抜きで亀山を出てから土山までコンビニもなく・・・ガス欠寸前
      だらだらと登る鈴鹿峠・・・ここもコンビニも自販機もなく辛かった~
      山科から三条大橋に向かう登り・・・たいした登りではなかったが足が上がらず
 
 

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