2011/05/29

東海道57次 遊走 3日目

4/30(土) 
藤枝宿(23)から浜松宿(29)へ

5:35 起床
慢心の祈りをこめてベッドから立ち上がる・・・
まだまだ水ぶくれが痛い!破けたところの隣に新しいのができてるし~
一日、二日でそう簡単に治るものでもないし・・・
ゴールまでこの状態で頑張るしかない・・・
キズパワーパッドを使い切ったので、新たに調達することに

6:30 藤枝駅前のホテルを出発
この日も天気に恵まれそうなので距離を稼ごうと思ったが・・・
足裏との相談?で、60km先の浜松を目指すことに(かなり弱気・・・)

沼津のホテルでもそうだったが、ランウエアでチェックイン、チェックアウトするので
「走られてるんですか?」
「ええ」
「どこから?」
「東京から」
「えっ~!?」
「どこへ?」
「今日は行けるとこまで~」
「その先は?」
「一応、大阪まで」
・・・・ポカ~ん
と言うような会話に・・・

フロントの声援を受け、カッコつけてスタートする(笑)

7:29 (23)嶋田宿 (213.7km)
藤枝を出て島田市(旧嶋田)に入る
歩道は整備されて走りやすい
でも単調、先が遠い・・・でも走るしかない
7:51 大井川「川越(かわごし)」
島田駅前を通り抜け、古風な建物が見えた
川札を買う「川合所」、人足の詰め所の「番宿」があった




川札を買う川合所
川札は人足一人を雇うのに1枚必要で、その日の川の水かさ(水深)で料金が違ったようだ
そして、どう渡るか「肩車」や「蓮台越し(板に乗って渡る)」で人足を何人雇うかで料金が決まる

水深が最も低い股通(股より下)なら、肩車で川札1枚48文(約700円)だそうで・・・
肩車してもらうより、多少濡れても自分の足で渡る方が安全なように思えるが~(笑)
ちなにみ、大名やお姫さんが乗る籠のような蓮台だと、川札52枚(約36,500円)かかったそうな~

ただ、雨で増水し水深が脇通(脇より上 約136㎝以上)になると川留めになり
何日も足止めされることもあったようだ

”箱根八里は馬でも越すが          
           越すに越されぬ大井川”
と詠われるくらい、大井川は東海道でも屈指の難所と言われたそうな




小高い土手を駆け上がると・・・
雄大な大井川が現れた!
 

 大井川駿岸
さっそく河川敷におりてみる
大井川橋が見える
 
広重の「嶋田 (大井川駿岸)」
絵のように、こんな上空から眺める場所はない

おそらく多くの旅人が横断している様子をこまめに表現したかったからこんな構図になったのかもしれない。

川幅は狭いところでも50mは優にある
広いところだと100mはありそうだった


一昨日の雨の影響か、けっこう流れが早い!
水深も深そうに思える

この流れじゃ~
今は渡るのは無理っ!!
 
しばらく河川敷を歩き大井川橋へ向かう
大井川橋を渡る
全長1,026m、歩道は南側にしかなく金谷宿の方角を見ながら渡る
 
大井川遠岸
広重の「金谷 (大井川遠岸)」
絵のような切り立った山は見えないが、この先の道中の険しさを表現したように思える

広重も、難所と言われた大井川を見て、この雄大さと人足の技量に敬服して大井川の絵を2枚も描いたのかもしれない
   
昔は今ほど流れも速くなく歩いて渡れたんだろう?・・・とても歩いて渡れるほど浅くはないぞ!
 

清水川に鯉のぼりの大群
大井川を渡り大井川鉄道の踏切の後、旧道に入る
金谷駅に向かう途中の清水川にたくさんの鯉のぼりが・・・
8:28 (24)金谷宿 (217.3km)
JR東海道本線の金谷駅近くの一里塚跡
線路をくぐり金谷駅の裏道へ抜けると登り坂がはじまる
8:34 金谷坂石畳入口
しばらく行くと・・・
金谷坂石畳
また石畳だ~(汗)
ここから第3の難所「金谷坂」へ
標高250mの登りが続く・・・
8:37 金谷坂
箱根の石畳を思い出す・・・
 
足が拒絶反応する!
水ぶくれの痛みが増す! 
「でも登るしかない!」
 
箱根峠の石畳よりも丸くてやさしい感じだが・・・
足裏を直撃すると、痛さでよろけそうになる
8:57 石畳は続く・・・
登りきると一般道に出たので、しばらく道なりに走る・・・
どうも地図と違う、人を探して尋ねると・・・

やはり5回目のミスコース!
た道を戻り、下り坂があったが ・・・
下りも石畳・・・(無言)下りの方が足には堪える


9:15 菊川の茶畑
景色が一転、眼下に一面の茶畑
扇風機のようなファンが街灯のようにたくさんたっている!?
茶摘をしていた方に聞いてみた・・・
霜が降りないように3度以下になると回るそうだ





9:21 久延寺(きゅうえんじ)
きつい登り坂が続き、やっとの思いで茶畑を抜けて、なだらかなところに着く
久延寺で少し休憩
 9:30 佐夜鹿(さよしか)の一里塚
近くに小夜の中山公園があったが ・・・・・



 


9:39 (25)日坂宿 (223.0㎞)
広重の「日坂 (佐夜ノ中山)」
のように坂はきつくないが、坂道の真ん中に あった”夜泣き石” が街道の脇にモニュメントとして置かれていたので、ここだと確信する

”夜泣き石”
モニュメントになっていた
11:05 (26)掛川宿 (233.8km)
掛川城に到着
「天守閣は小ぶりだが風情は豊かだー」
12:13 大池橋
広重の「掛川 (秋葉山遠望)」
描かれている橋は大池橋
実際、この絵の秋葉山は遥か遠方にあり見えない

13:35 (27)袋井宿 (243.7km) 
住宅街に真ん中に古風な茶屋があった
広重の「袋井 (出茶屋)」
風情たっぷりの茶屋があった
 
26番目の宿場!
やっと半分来たぁ~!

その名も、ずばり
「東海道どまんなか茶屋」

風情豊かな感じで、中に入ってみる
茶店と言うか、土産物屋のような、
資料館のような・・・

東京から走ってきたと驚かれ
「まぁ~お茶でも飲んで行きなされ」
とお茶を入れてくださった~うれしい

「ありがとうー」
 
ほど良い温かさでここに沁みわたって~
やっぱり茶屋だと実感

他に居た客人らとしばらく話しこんだら、
お土産だと言って街道地図をいただいた・・・
14:47 阿多古山の一里塚
袋井市から磐田市に入り小高い丘の上にあった一里塚
14:50 (28)見附宿 (253.0㎞)
道を間違って国道1号線にでる


15:42 天竜川橋
全長919.5m 国道261号線の天竜川橋は歩道がないので、
右隣の国道1号線の天竜川橋を渡る









 
15:42 天竜川
広重の「見附 (天竜川図)」
絵 の方角を道路越しに撮ったが天竜川が見えない~!

15:53 天竜川橋を渡り、浜松市に入る
天竜川橋を渡りきり静岡県の最西端浜松市に入る
これを渡ると浜松宿だ~
でも、浜松市内までまだ9㎞ある
 
 15:42 (29)浜松宿 (258.5㎞)
国道から逸れ旧街道を走る

しばらく直線の長い道がつづく
16:25 浜松アリーナの前
広重の「濵松 (冬枯ノ図)」
絵には浜松城が描かれているが、現在は建物に遮られ見れない
 
 途中、千疋屋のような果物だけを扱う店があったのでフレッシュジュースを飲もうと入った。
バナナジュースを注文、東京から走って来たことに驚きと呆れた表情をされた・・・
サービスにクッキーをいただく


17:09 浜松駅 (268km)
まだ余力はあったが、今夜は浜松に泊まることに・・・
その理由は次の写真で・・・
 
残念ながら、この写真のホテルではありません・・・
19:05 ディナー
やはり、浜松と言えば「うなぎ!」
ホテルでシャワーして、近くの鰻屋に入った
「自分へのご褒美!」 曳馬野のうな重(3500円!)

■ 3日目(4/30日)の記録
4/30日 6:30 藤枝スタート(209km)
4/30日17:09 静岡県浜松駅到着(268km)
総距離  約59km +ミスコース分
通過宿場数  6宿場(23~28)
天候   おおむね晴れ、午後から曇り
体調   両足裏の水ぶくれはキズパッドで処置するも一進一退・・・
      不思議と間接・筋肉痛はない
感激   大井川の雄大さ、どんなか茶屋(袋井宿)でお茶とお土産
      バナナジュース、浜松のうな重
苦悩   水ぶくれとの戦い、金谷坂の石畳、・・・ほか多々




Spartathlon 2018

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